2025年度 第55回

JAPAN PROFESSIONAL SPORTS AWARDS
内閣総理大臣杯 大賞 × NHK 山本 由伸

内閣総理大臣杯 大賞 × NHK賞

山本 由伸やまもと よしのぶ

メジャーリーグ
[ 1998年8月17日生/岡山県出身 ]

岡山県備前市出身。小学1年生で野球を始める。宮崎県の都城高校へ進学後、甲子園出場はならなかったが、150キロを超える速球で注目され、2016年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。日本球界では絶対的エースとして君臨。プロ野球史上初となる3年連続の投手4冠に加え、沢村賞とM V Pを3年連続で受賞する前人未到の偉業を達成した。2019年第2回プレミア12、2021東京オリンピック、2023年第5回WBCに出場し、侍ジャパンの国際大会優勝に貢献。2023年オフ、投手史上最高額となる12年総額3億5000万ドルの契約でMLBロサンゼルス・ドジャースへ移籍。メジャー1年目からドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献。 メジャー2年目の2025年は、3月に東京ドームで行われた開幕戦で凱旋勝利を飾り、シーズンを通してローテーションの柱としてフル回転。チームトップの12勝を挙げて、ドジャースを2年連続のリーグ優勝へ導いた。迎えたワールドシリーズでは、歴代最多タイの3勝を挙げ、日本人投手としては史上初となるワールドシリーズMVPを獲得。ドジャースのワールドシリーズ連覇の立役者となった。

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殊勲賞 小田 凱人

殊勲賞

小田 凱人おだ ときと

プロ車いすテニス
[ 2006年5月8日生/愛知県出身 ]

9歳で骨肉腫になり車いす生活に。10歳から車いすテニスを始め、18歳以下世界No.1決定戦「世界Jr.マスターズ」単複優勝、世界Jr.ランキング1位を最年少で達成。2021年には世界国別選手権BNP PARIBAS WORLD TEAM CUPジュニアカテゴリで日本を初優勝に導く。2022年11月には、車いすテニスの年間チャンピオン決定戦「NEC WH EELCHAIR SINGLES MASTERS」で大会史上最年少出場&優勝。2023年は、全仏オープンでグランドスラム史上最年少優勝(17歳1か月2日)&最年少世界ランキング1位(17歳1か月4日)を達成し、ウィンブルドン選手権も制覇。2024年には全豪オープンで優勝し生涯ゴールデンスラムに王手をかけると、パリパラリンピックでは史上最年少金メダリストに。2025年には全米オープンを制し、史上最年少10代での生涯ゴールデンスラムを達成する等、名実共に、車いすテニス界を牽引するトッププレイヤーとして活躍している。東海理化所属。)
世界ランキング1位(2025年9月1日現在)

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殊勲賞 上地 結衣

殊勲賞

上地 結衣かみじ ゆい

プロ車いすテニス
[ 1994年4月24日生/兵庫県出身出身 ]

先天性の潜在性二分脊椎症であったが、10歳で車いすテニスを始める。11歳で公式戦初出場。2012年、高校3年生でロンドン・パラリンピックに出場し、シングルス、ダブルスともにベスト􏚹進出。2014年の全仏オープンでグランドスラム、シングルス初優勝。また、同年の全米オープンでも優勝。同年5月には、初めて世界ランキング1位を記録した。ダブルスでは、日本人女子選手初となる年間グランドスラムを達成し、「女子車いすテニス最年少年間グランドスラム」のギネス記録に認定される。2016年、リオデジャネイロ・パラリンピックでは、シングルス銅メダルを獲得。2017年には、全豪オープン、全仏オープン、全米オープンで優勝、シーズン終了時の世界ランク1位で年間王者が確定。2018年、スポーツのアカデミー賞と呼ばれるローレウススポーツ賞、障害者スポーツ部門ノミネート。アジアパラリンピックで優勝し、東京オリパラ通じ、内定第一号プレーヤーに。2021年の東京パラリンピックで自己最高位のシングルス銀メダル。2024年パリパラリンピックでシングルス、ダブルス念願の金メダル。2025年1月の全豪オープンで5年ぶりのシングルス優勝。全仏オープンでは全豪と同じ顔合わせとなった決勝で2-0のストレートで快勝。全仏は2020年以来5年ぶり5度目の優勝を飾る。これにより、四大大会では1月の全豪オープンに続く􏚳大会連続優勝、キャリア通算10度目のタイトル獲得となる。女子ダブルスでも見事優勝。全仏は2023年以来2年ぶり5度目の優勝を飾る。

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殊勲賞 井上 尚弥

殊勲賞

井上 尚弥いのうえ なおや

プロボクシング
[ 1993年4月10日生/神奈川県出身 ]

小学校一年でボクシングを始める。2023年12月有明アリーナで行われた世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦でWBA・IBF統一王者マーロン・タパレスに10RKO勝ちを収め史上2人目、史上最速(5年7カ月)で2階級での4団体統一を達成。2024年5月プロボクシングの試合として34年ぶりに東京ドームで開催された世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦でWBC同級1位の指名挑戦者ルイス・ネリに􏚷R TKO勝ちを収め世界王座防衛。日本人プロボクサーとしては史上初のWB Cダイヤモンド王座獲得。2025年5月、ラスベガス・T-モバイルアリーナでWBA世界スーパーバンタム級1位のラモン・カルデナスと対戦。2R目に左フックのカウンターでカルデナスに通算2度目のダウンを奪われるも、7Rにダウンを奪い、続く8Rカルデナスをコーナーに押し込んでラッシュを与えたところでレフェリーストップにより8R45秒TKO勝ちを収め􏚶度目のWBO・WBC王座、5度目のIBF・WBAスーパー王座の防衛に成功。9月には名古屋IGアリーナにてWBA世界スーパーバンダム級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフと􏚵団体同級タイトルマッチ及びWBA王座の団体内王座統一戦を行い、5年10カ月ぶりの判定決着となり12R3-0で勝利、6度目のWBO・WBC王座、5度目のIBF・WBAスーパー王座の防衛に成功。日本プロスポーツ大賞では、2022年の第52回内閣総理杯大賞に輝き、2023年第53回、2024年第54回では殊勲賞を受賞している。

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特別賞 福岡ソフトバンクホークス

特別賞

福岡ソフトバンクホークスふくおかソフトバンクホークス

プロ野球チーム

福岡・みずほPayPayドームを本拠地とする、NPB日本野球機構のパシフィック・リーグに所属するプロ野球球団。1938年の南海軍創設を起源とし、福岡移転後にダイエーホークスを経て、2005年ソフトバンクが球団を承継してから今年2025年で20年目を迎えた。今季は2年連続のリーグ優勝と5年ぶりの日本一を達成。選手個人成績としても、育成選手出身初の首位打者賞を獲得した牧原大成選手をはじめとして、プロ野球史上最多となる8選手がタイトルを獲得するなど、ソフトバンク20周年を充実したシーズンとして締めくくった。球団としては、王貞治球団会長・小久保裕紀監督・城島健司CBOをはじめとした人材の知見、テクノロジーを駆使したデータ活用による選手育成・チーム強化が特色。ファーム施設「HAWKSベースボールパーク筑後」では、充実した施設で若手選手育成を支援する環境が整い、地域との連携も活発。会社事業としては球団運営のみならず、ドーム隣接の「BOSS E・ZO FUKUOKA」の運営や、「福フェス」など大型音楽イベントの主催をはじめとしたエンターテインメント事業も行っている。九州の支援・地域貢献をテーマとした「ファイト!九州」では、福岡のみならず九州全域の支持も集めている。

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特別賞 鹿島アントラーズ

特別賞

鹿島アントラーズかしまアントラーズ

Jリーグ

2025年12月6日、最終節までもつれた優勝争いを見事制し、9度目のリーグチャンピオンとなった鹿島アントラーズ。序盤の第5節で首位に立つと、何度か順位の変動は見られたものの、終盤の30節以降は一度も首位を譲らず、J120クラブの頂点に立った。生え抜きでクラブの象徴となる鈴木優磨選手や得点王に輝いたレオ・セアラ選手ら攻撃陣の活躍と、日本代表にも選出されたGK早川友基選手、Jリーグフェアプレー賞を受賞したDF植田直通選手をはじめ、守備陣の安定感が際立った。就任1年目でタイトルに導いた鬼木達監督はリーグ初の2クラブ(鹿島・川崎フロンターレ)でリーグ優勝を達成。通算優勝回数もリーグ歴代最多となる5回目となり、確かな指導力で常勝軍団復活へと導いた。世界有数の実力が拮抗したリーグと評される日本のプロサッカーリーグにおいて、1993年から32年間一貫してJ1リーグで戦うのは2クラブのみで、その1つが鹿島アントラーズである。今大会の優勝により、リーグ優勝が9回、リーグカップ戦が6回、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会が5回と、サッカー競技における国内三大タイトルを全て合わせて通算20回目のタイトル獲得となり、アジア王者となった2018年のAFCチャンピオンズリーグ優勝を含めるとJリーグ史上最多となる21冠を達成。育成組織であるユースチームも好成績をおさめ、年代別の代表選手を数多く輩出するなど、日本サッカー全体の強化育成にも貢献。クラブ全体で躍進の一年となった。明治安田J1リーグ優勝に伴い、AFCチャンピオンズリーグエリート2026/27への出場権も獲得し2026年はアジアチャンピオンを目指した戦いにも挑む。

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最高新人賞 安青錦 新大

最高新人賞

安青錦 新大あおにしき あらた

大相撲
[ 2004年3月23日生/ウクライナ出身 ]

ウクライナ出身の力士・安青錦新大(あおにしき・あらた)は、初土俵から14場所で大関に昇進し、現行の年􏚷場所制では史上最速の記録を樹立した。戦火を逃れて来日した青年が、わずか数年で大相撲界の頂点に迫る位置へと駆け上がった。安青錦は2004年生まれの21歳。子供のころから動画で相撲に親しみ、7歳から相撲を始めた。2019年の世界ジュニア相撲選手権で3位に入り将来を嘱望されたが、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、相撲を続けられる環境を求めて2022年4月に来日。世界ジュニア選手権で知り合った関係者の自宅に居候しながら関西大学などの相撲部の練習に参加し、報徳学園の相撲部監督が大相撲の安治川親方(元関脇・安美錦)に紹介したことで、2022年12月に安治川部屋の研修生となり2023年秋場所で初土俵を踏んだ。身長182センチ、体重約140キロ。技を生かした右四つ、寄りを得意とし、以降、2024年九州場所で所要7場所の新十両、翌 2025年春場所では所要9場所で新入幕を果たすなど、異例の早さで番付を上げた。2025年秋場所で新三役に昇進し、続く九州場所では大関経験者を次々と破り、千秋楽では横綱・豊昇龍を送り投げで下し、幕内初優勝を決めた。この実績が評価され、大関昇進が正式に決定した。昇進伝達式では「大関の名に恥じぬよう、さらに上を目指して精進いたします」と口上を述べた。急速な出世を続ける安青錦に対し、関係者の期待は大きい。今後は横綱を視野にさらなる活躍が注目される。

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敢闘賞 「フェアリージャパン」

敢闘賞

新体操日本ナショナル選抜団体チームしんたいそうにほんナショナルせんばつだんたいチーム


「フェアリージャパン」「フェアリージャパン」

新体操

フェアリージャパン(団体)は、日本全国から選抜された選手で構成され、年間を通して共同生活を送りながら、国内外での合宿と遠征を繰り返し、世界の頂点を目指して努力を重ねているチームである。過去の成功も悔しさもすべて糧として積み上げてきたその歩みは、今のフェアリージャパンを形づくる大切な歴史となっている。とくに、パリオリンピックへの出場を逃したどん底の経験は、チームに大きな変化をもたらした。失意の中でも選手たちは決して立ち止まらず、「もう一度強くなりたい」という思いを胸に再び立ち上がった。その姿は、日本代表としての誇りと強さを体現するものであり、フェアリージャパンの本質そのものである。2025年世界新体操選手権大会において、フェアリージャパン団体は団体総合で日本史上初となる金メダルを獲得し、長い挑戦の歴史に新たな1ページを刻んだ。さらに種目別リボン5でも銀メダルを獲得し、世界の舞台で確かな存在感を示した。出場メンバーは、鈴木歩佳、稲木李菜子、田口久乃、西本愛実、三好初音、花村夏実の6名。今回の快挙は、長年にわたり日本の新体操を支えてこられた多くの指導者、関係者、そして歴代のフェアリージャパンが積み重ねてきた努力の結晶である。金メダルはゴールではなく、新しい挑戦の始まり。フェアリージャパンは、これからも日本の新体操界を牽引し、次世代へ夢と希望をつなぐ存在として、さらなる飛躍を目指して歩み続ける。

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敢闘賞 岩井 明愛

敢闘賞

岩井 明愛いわい あきえ

女子プロゴルフ
[ 2002年7月5日生/埼玉県出身 ]

小学1年生~中学3年生までゴルフと陸上競技を並行して続けていた。小学2年生の時、父と一緒に練習場に行った事がゴルフを始めたきっかけとなる。埼玉栄高等学校では妹・千怜とダブルエースとして活躍し、同校を全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導いた。2021年6月、武蔵丘短期大学在学中にJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)プロテスト合格。2023年「KKT杯バンテリンレディスオープン」でJLPGAツアー初優勝。2023年は3勝、2024年も3勝をあげ、JLPGAツアーでは通算6勝をあげている。2025年からはLPGAツアー(米女子ツアー)に参戦し、ザ・スタンダード ポートランドクラシックで初優勝をあげ、CMEグローブポイントランキングでは13位に入っている。

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敢闘賞 岩井 千怜

敢闘賞

岩井 千怜いわい ちさと

女子プロゴルフ
[ 2002年7月5日生/埼玉県出身 ]

小学1年生~中学3年生までゴルフと陸上競技を並行して続けていた。小学2年生の時、父と一緒に練習場に行った事がゴルフを始めたきっかけとなる。埼玉栄高等学校では姉・明愛とダブルエースとして活躍し、同校を全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導いた。2021年6月、武蔵丘短期大学在学中にJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)プロテスト合格。2022年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でJLPGAツアー初優勝。翌週の「CAT Ladies2022」でも優勝し、初優勝から2週連続優勝をあげた。2023年は2勝、2024年は3勝、2025年は1勝をあげ、JLPGAツアーでは通算8勝をあげている。2025年からはLPGAツアー(米女子ツアー)に参戦し、メキシコ リビエラマヤオープンatマヤコバで初優勝をあげ、CMEグローブポイントランキングでは15位にはいっている。。

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敢闘賞 下田 丈

敢闘賞

下田 丈しもだ じょう

モーターサイクルスポーツ
[ 2002年5月16日生/三重県出身 ]

4歳でバイクに乗り始め、10歳で家族とともに渡米。世界チャンピオンになる夢を抱き、アマチュア時代はアメリカアのマチュアモトクロスの最高峰レースのロレッタリンやジュニア世界選手権で上位入賞、2016年にはAMAアマチュアナショナルで優勝するなど頭角を現しました。2019年、17歳でガイコ・ホンダとプロ契約しAMAプロデビュー。翌年AMAスーパークロス選手権250SX東地区で年間3位、「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。2021年は、日本人初のAMAスーパークロス優勝を達成、年間ランキング2位という快挙を成し遂げました。さらに2022年にはAMAプロモトクロス総合優勝という歴史的勝利で名を刻みました。近年はホンダのファクトリーチーム「Honda HRC Progressive®」で活躍し、スーパークロス、モトクロス、そして新設のスーパーモトクロスで強さを発揮。今季はAMAスーパークロス選手権で開幕戦優勝を含む複数勝利、AMAプロモトクロス選手権では5勝を記録。そして最大のハイライトは、シーズン終盤のスーパーモトクロス世界選手権(SMX)プレーオフ。ラスベガス最終戦で、2年連続SMXチャンピオンのライバル選手との直接対決を制し、日本人初となるSMX 250クラス年間チャンピオンに輝きました。この勝利は、ライバルの連覇を阻止し、世界のトップライダーを打ち破った歴史的瞬間として高く評価されています。この勝利を糧に、さらなる進化を目指し、世界の舞台で挑戦を続けます。

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敢闘賞 角田 裕毅

敢闘賞

角田 裕毅つのだ ゆうき

モータースポーツ
[ 2000年5月11日生/神奈川県出身 ]

父親の影響で4歳の時に初めてカートに乗り、翌年には中井インターサーキットでシリーズチャンピオンとなる。その後、レーシングカートで数々の好成績を重ね、2016年に限定A級ライセンスを取得。2017年には第2戦岡山ラウンドでFIA F4日本選手権史上最年少優勝を果たした。2018年にはFIA F4日本選手権シリーズのシリーズチャンピオンを獲得し、渡欧を決断。渡欧後は着実にステップアップし、2020年にはFIA F3からFIA F2へ進んだ。2020年FIA Formula 2 Championshipでは3度の優勝と7回の表彰台を獲得して、シリーズ3位となった。また、これらの好成績からFIAルーキー・オブ・ザ・イヤーおよびアントワーヌ・ユベール・アワードを受賞 。FIA F2での好成績が評価され、2021年にはSCUDERIA ALPHATAURI F1 TEAMからF1に参戦し、2000年代生まれとして初のF1レギュラードライバーとなった。デビュー年の第22戦アブダビグランプリでは自己最高位となる4位でフィニッシュ。2024年には第21戦ブラジルグランプリの予選で自己最高となる3位を獲得した。2021年以降、安定したパフォーマンスを維持しつつ数々の入賞を重ねた結果、今年の第3戦日本グランプリでVisa Cash App Racing Bulls F1 Team(前 SCUDERIA ALPHATAURI F1 TEAM)からOracle Red Bull Racingへ昇格を果たした。

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敢闘賞 リバン・モイネロ

敢闘賞

リバン・モイネロリバン・モイネロ

プロ野球(福岡ソフトバンクホークス)
[ 1995年12月8日生/キューバ出身 ]

福岡ソフトバンクホークスに所属する、キューバ出身の左腕投手。独特の角度から繰り出されるキレのあるストレートと、鋭く落ちるチェンジアップ・スライダーが武器のNPB屈指の投手。2017年に育成選手としてホークスへ加入すると、すぐに支配下登録され1年目から中継ぎの主力に。勝ち試合の終盤を託される存在として信頼を築く。高い奪三振能力と抜群の制球力を併せ持ち、シーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮できるのが最大の特徴。ホークスのセットアッパーとしてトップクラスの実績を積み上げてきた。2023年の先発へ転向後も、新たな役割に適応する柔軟性と成長力を示した。今季は6月にNPB外国人選手最多となる18奪三振を記録すると、その後もシーズンを通して安定した投球を見せて最優秀防御率賞を獲得。さらにクライマックス・シリーズでは、初戦と第6戦の2試合に先発し防御率0.64の好投でMVPを獲得。活躍に次ぐ活躍で、個人表彰として最も栄誉あるリーグMVPにも輝いた。性格は明るく、日本語の習得にも意欲的でチーム投手陣のマスコット的存在。国内FA権の取得により日本人選手として登録される来季は、先発陣の柱としてさらなる活躍が期待される。

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功労者顕彰

風間 深志

風間 深志かざま しんじ


モーターサイクルスポーツ
[ 1950年9月26日生/山梨県出身 ]

モーターサイクル競技の選手として、1982年に日本人として初めてパリ・ダカールラリーに参戦・完走を果たし、その経験を糧にオートバイで世界の極限に挑む冒険家として歩みを続けた。1985年にはエベレストで高度6,005mに到達し、世界最高高度記録を樹立。さらに北極点・南極点への到達という人類初の快挙を成し遂げ、オートバイの可能性を広げる象徴的な活動を続けてきた。近年では、日本最大級のツーリングイベント『SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)』を創設し、地域交流や復興支援を推進。オートバイを通じて人と地域をつなぎ、笑顔と希望を届ける活動は、温かみとチャレンジ精神に満ちている。

楠 潤一郎

楠 潤一郎くすのき じゅんいちろう


競技ダンス
[ 1966年3月26日生/沖縄県出身 ]

競技選手として全日本プロフェッショナルラテンアメリカンダンス選手権チャンピオンの タイトルを獲得。国内外の多くの大会で好成績を残し日本代表選手として世界選手権でも活躍した。競技選手引退後は審査員、指導者として活躍。英国3大会である「UK選手権」「ロンドンインター」にて審査を行い、指導者としては全日本チャンピオンを輩出。また、競技団体の理事長に就任し国内最大の国際大会である「アジアオープンダンス選手権大会」をはじめとする国内で の大会運営、ブラインドダンス大会の運営など競技選手の競う場の提供、国際交流、社会福祉事業に尽力し社交ダンスの普及と業界の発展に貢献した。

倉本 昌弘

倉本 昌弘くらもと まさひろ


男子プロゴルフ
[ 1955年9月9日生/広島県出身]

アマチュア時代から日本アマ3勝、全日本ジュニアチャンピオン、日本学生選手権4連覇を達成するなど輝かしい戦績を残し1981年にプロ転向。プロ初年度から年間6勝を挙げるなど、日本プロゴルフ選手権大会2勝を含むレギュラーツアー通算30勝の永久シードプレーヤーとして、現在もレギュラーツアー、シニアツアーの現役選手として活躍している。また、1982年の全英オープンでは日本人選手過去最高の4位タイに入るとともに、米国のP G Aツアー、シニアツアーにも参戦するなど海外でも活躍。現在もフル参戦しているシニアツアーでも通算9勝、2度の賞金王に輝くなど選手としての活躍に加え、2014年に現役選手として初の日本プロゴルフ協会会長に就任し2022年3月に退任するまで、ゴルフ界の発展、普及・振興に大きく貢献するとともに、現在も日本ゴルフツアー機構の副会長としてゴルフ界の第一線で活躍し続けている。

関谷 正徳

関谷 正徳せきや まさのり


モータースポーツ
[ 1949年11月27日生/静岡県出身 ]

1972年に四輪レースへ参戦し、80年代には国内トップドライバーとして活躍。1982年には英国レースにも挑戦して強豪を相手に好成績を挙げ、日本人ドライバーの国際 的評価を高めた。1985年にル・マン24時間レースへ初出場。1995年に日本人として初となる総合優勝を達成、日本モータースポーツ史に不朽の金字塔を打ち立てた。引退後はチーム監督や育成機関の校長として次世代育成に尽力し、競技基盤の強化にも貢献。2017年には女性限定レース「KYOJO CUP」を創設し、多様性ある競技環境づくりを推進した。さらにWRCラリージャパン組織委員長、JAFモータースポーツ審議会委員として競技振興にも寄与し、競技・文化両面から日本モータースポーツの発展 に多大な功績を残している。

吉永 一美

吉永 一美よしなが かずみ


大相撲
[ 1959年4月3日生/鹿児島県出身 ]

力士「霧島」としては軽量で恵まれない体格であったが、厳しい稽古とウエイトトレーニングで、186センチ、130キロに増量し、「和製ヘラクレス」と呼ばれるほどの筋骨隆々の体格を築き上げた。努力の末、1990年に30歳11か月、初土俵からの所要91場所 という史上最スロー出世記録で大関に昇進、優勝1回を果たし横綱に近づいた。1996年に力士を引退後は、陸奥部屋の師匠として弟子の育成に力を注ぎ、2代目の大関霧島を育て、師匠として横綱鶴竜を指導した。その一方、日本相撲協会の理事・事業部長を務め、理事長を補佐し、相撲界の発展に尽力した。また、鹿児島県霧島市の大使になるなど地域振興に努め、霧島市より特別表彰を受けている。

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